たけしの挑戦状日記
以下は自分が「たけしの挑戦状」をプレイして思いついたものである。
故に、公式的ではないことを記す。(あたりまえ)
前置き
みなさんは「たけしの挑戦状」というゲームソフトをご存じだろうか?
世界に誇る日本の巨匠、北野たけしが監修したゲームソフトだ。
世間ではクソゲー扱いされているこのゲーム……
それをまともにクリアし、そして内容を文章にして見せよう!!
今だからこそ呼び覚ませ! 熱き魂!!!
序章・男の決心
ある男がいた。
最近会社での業績が思うようにあがらず、また家でも妻から疎まれていた。
「今日もまた……いつものように過ぎるのか…」
男は軽く口に出しながらも、いつものように会社に向かう……
会社には誰一人いなかった……
「いつものことだ……」
男は誰となくつぶやき、ふと植木鉢を見る……
「あ、へそくりだー!」
なんとそこには10万もの大金があったのだ。
「この金どうしようか……」
ふと男は周りを見渡す………誰もいないようだ。
男はしばらく悩み、それを懐に入れた。
―――誰も見ていないなら、ばれやしないな…
その後、男は外回りの仕事にでた。
しかしやる気が起きない……あの会社に勤める事態が駄目なのだ。
そのまま彼は『スナックあぜ道』へと言ってしまう。
「おきゃくさん、なににしますか?」
いつものマスターの顔……男はブランデーを注文する。
そして、それを一気にあおった。
「もういっぱいどうですか?」
マスターはさらに進めてくる。
それをまた飲む、と、マスターはまた進めてくる。
「こうなったらいくらでも飲んでやる!」
男はそう決め、五杯ほど飲み尽くす。
「あれ? まっくらだ?」
男の視界は急に暗転。
気がついたら、いつもの家にいた。
「あんたまた飲んできたね」
いつもの小言が始まる……もう聞き飽きた…
「なんか言いたいことがあるのかい? 男らしく言ってみな」
妻がそういったとき、男はつい言ってしまった。
「離婚してくれ」
一瞬呆然とするものの、妻はすぐに怒り出す。
「なんだって おんなでもできたのかい わたしゃゆるさないよ」
「女などできてはいない! 慰謝料もやる、家もやる! だから別れてくれ!」
男は言い切った。 妻もその覚悟を見切ったのか、
「慰謝料をもらうよ」
そう妻は言ってあっさりと別れてくれた。 慰謝料も安くすんだ。
彼女は今男が持っているお金の半分でいいと言ったのだ。
今の男の残金は0円
つまり、彼女は慰謝料など取らなかったのだ。
翌日。
離婚したとしても、いつもの会社に行くのは当たり前だ。
そして会社に着く、いの一番で社長に呼び出された。
「社長が俺に何のようだ……?」
男は疑問に思いながら社長室へと赴く…
と、そこには薄い封筒を持った社長がいた。
そして、その社長は男に封筒を渡しつつ言った。
「最近業績が思わしくないな、ボーナスが少ないのもそのせいだぞ」
どうやら、その封筒は男のボーナスだったようだ。
「………」
男はその封筒を見て、沸々とわき上がった感情を口に出してしまった。
「辞めます…」
そういった男の手には、以前から書いていた辞表届けがあった。
社長は別段驚きもせず、
「そうか、君には世話になったな。 これはほんの気持ちだ、受け取ってくれ」
彼に少ないながらも退職金を渡す。
生活の保障もなくなった。
今手元にある金は、ボーナス・退職金合わせた70万円のみだ。
しかし、その代わりに自由が戻った―――!!
「まずは……酒だ!」
男はいつもの「スナックあぜ道」へと向かった。
ただ、いつもと違うことは、そのステップが軽やかだったと言うことだ。
第二章
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